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2006年11月 8日 (水)

統治客体意識からの脱却は「国民審査」による権利の行使から

 司法制度改革審議会意見書によれば、政治改革、行政改革など諸々の改革の根底に共通して流れているのは、「国民の一人ひとりが、統治客体意識から脱却し、自立的でかつ社会的責任を負った統治主体として、互いに協力しながら自由で公正な社会の構築に参画し、この国に豊かな創造性とエネルギーを取り戻そうとする志であろう。」としています。

 国民が「裁判員制度」の導入を、致し方ないことと諦めムードでこのまま容認することは、正に審議会意見書が脱却すべしとした「統治客体意識」そのものに他なりません。

 最高裁裁判官の「国民審査」という権利を行使して「裁判員制度」を後退させることは、正に「統治主体」として互いに協力しながら、自由と公正な社会の構築に参画することになるのです。

 司法制度改革の目玉として登場した「裁判員制度」が、司法制度改革の理念自体で葬られるとしたら、これほど皮肉なことはありません。

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コメント

 実は、前回の国民審査において私は全判事に×をつけました。というのは、審査対象の判事のほとんどが制度についての意見を述べていなかったためです。最高裁としての説明責任を果たしていないという理由からでした。
 ちなみに、私は裁判員制度について「論理的に見て100%の憲法違反になりうる」ケースが存在すると考えております(国家権力に対策を取られる可能性があるので明記できませんが)

高野 善通様
 コメントありがとうございました。前回の国民審査では、そこまで頭が回りませんでした。
 現時点では、最高裁が直接国民に理解と協力を求めたことから、憲法判断を抜きにして「裁判員制度」に賛成か否かで国民は判断しても良いのではないか、と思っています。ただし、憲法違反と疑える条文は複数あります。それらについては、順次指摘していきたいと思っています。

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